最近の記事

2013年04月15日

通訳案内士試験[スペイン語通訳ガイド]の対策(過去問・問題集)

スペイン語の資格のひとつに「通訳案内士試験」があります。

※通訳案内士の外国語試験の出題内容と対策については、『通訳案内士:外国語試験の出題内容と対策』の記事も参考にしてください。

スペイン語に関する唯一の国家資格であり、将来スペイン語の通訳、翻訳、観光ガイドを目指す方にとっては必須の資格となります。特に、ガイドをなさる方は、通訳案内士法の規定で「報酬を受けて外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内をする業を営もうとする者は、通訳案内士試験に合格し、都道府県知事の登録を受ける必要があります」ので、資格取得は必須です。通訳、翻訳の求人も通訳案内士合格者を条件にしていることも多いので、取得しておいて損のない資格です。

試験科目は、スペイン語だけでなく、「日本地理」、「日本歴史」、「産業、経済、政治及び文化に関する一般常識」もあります。スペイン語の試験は記述式ですが、あとの3つはマークシートです。これらに合格すると、二次試験に進むことができ、口述試験に合格すれば晴れて通訳案内士です。

合格基準は、スペイン語筆記試験が70点、日本地理、日本歴史、一般常識が60点です(目安)。
2012年は102名が受験し、24名が合格しています。合格率は23%ちょっとです。合格率は高くもなく、低過ぎもしませんが、一年に一回しかない国家試験なので、万全に準備しておきたいですね。

2013年の試験日程は下記の通りです。
願書受付期間(予定)
平成25年5月20日(月)〜 6月24日(月)
筆記試験
平成25年8月25日(日)(予定)
筆記試験合格発表
平成25年11月中旬(予定)
口述試験
平成25年12月8日(日)(予定)
合格発表
平成26年2月中旬(予定)

8月に1次試験があるので、そろそろ準備を始めた方がいいですね。
私の受けてみての感想ですが、スペイン語についてはそんなに難しくないです。普段から翻訳をしていれば、スラスラと回答できます。単語問題は新聞を読むしかないですね。分からなかったら仕方ありません。過去問で傾向を分析してみてください。大体新聞によく出てくる単語しか出題されていないはずです。


通訳ガイドスペイン語過去問解説 平成24年度問題収録
※毎年試験が近づくと、本屋でもネットでも過去問が品薄になるので早めの購入をオススメします。

ちょっと落とし穴なのが、スペイン語訳。和文西訳は読んだままの通りに訳せばいいのですが、和文がなく、ただ単に「○○について説明せよ」と出題された場合、○○について知らないと太刀打ちできません。通訳案内士は、「単に語学力が優秀であるだけでなく、日本の地理、日本の歴史、さらに産業、経済、政治および文化といった分野に至る幅広い知識、教養を持って日本を紹介するという重要な役割」を担っており、「外国人旅行者に日本の良い印象を持って帰ってもらうことは、正しい日本理解の第一歩となり、通訳案内士(通訳ガイド)の仕事は、“民間外交官”とも言える国際親善の一翼を担うやりがいのある仕事」であるため、日本に関する教養を身につける必要があります。

例えば、2012年では、「日本のひな祭りについて12行前後のスペイン語で説明しなさい」という問題が出題されました。ひな祭りについては、もちろんご存知ですよね。幼い頃から親しんできた日本文化です。スペイン語での説明も簡単……と思いきや、問題は「12行前後」。皆さんは12行前後でひな祭りを説明できますか?そもそも日本語で12行の説明文が書けますか?

実際に外国人に日本文化を説明する際には、結構深い部分まで聞かれることがあります。したがって、「ひな祭りは3月3日に行われる女の子のお祭りです」レベルの知識ではダメなのです。実際に外国人にどこまで説明するかの話は別にして、知識だけはストックしておかなければなりません。通訳案内士試験では、そのレベルまで知識が問われるということです。

では、日本文化はどのように学ぶか。とても難しい問いですが、日本の伝統を愛する心があれば、自然と身についているはずです。普段から日本文化を意識して、その背景などについて調べる癖をつけましょう。また、スペイン語でどのように説明すれば、うまく伝わるかも考えましょう。直訳では伝わりません。全く知らない人に伝える気持ちでスペイン語訳を考えてみましょう。下記の本が役に立ちます。


スペイン語で伝える日本

内容の充実度からすると、やはり英語受験者用の本がいいですね。受験者が多い分、対策本がたくさん出ています。特に、日本文化を英語で説明する系の本は多いです。そういう本を読んで、英語⇒スペイン語で翻訳する、といった方法もありですね。ただし、英語に似ているスペイン単語を使うのはNGです。英語でよく使用される単語とスペイン語でよく使用される単語は異なりますし、意味が異なる場合があります。スペイン語の語学力を総合的に身につけて、試験に臨みましょう。スペイン語の勉強方法については、「スペイン語のオススメ教科書」の記事を参考にしてみてくださいね。

また、日本地理、日本歴史、一般常識という試験もあります。地理と歴史は、レベル的には中学〜高校レベルでそんなに難しくありません。でも、スペイン語だけしか対策をしていないと、泣きを見るかもしれないので一応対策が必要です。過去問や対策本で準備をしておきましょう。

過去問はこちら。過去問を読んで60点は楽勝だと思ったら特に対策は要らないと思います。

通訳ガイド 地理・歴史・一般常識過去問解説―平成22年度問題収録

こちらが対策本。ただし、個人的にはこれだけではちょっと不安が残ります。

通訳ガイド 地理・歴史・一般常識完全対策

対策本は白黒印刷でちょっと使いづらい点もありますが、内容は充実しています。
しかし、史料が足りないので、これだけでは不十分です。日本史が弱い方は、写真付きの史料で日本文化を勉強しておきましょう。全部を丸暗記する必要はありませんが、少なくとも文化に関する項目はおさえておいた方がいいです。私が受験した時もかなりマニアックな史料が出ました。満点を目指さなくてもいいですが、知っておいた方が後々役に立ちますしね。


山川 詳説日本史図録

あと地理対策で地図記号の復習もしておきましょう。結構出題されます。地理についてはあまり対策をしていなかったので、地図記号の意味を必死で思い出そうとしましたが、あやふやなまま解答してしまいました。一度見直しておいた方が○です。

地図の記号と地図読み練習帳

一般常識については、過去問や対策本よりも、日本の新聞を毎日読む癖を身に付けておけば、ほとんど解答できると思います。

※通訳案内士の外国語試験の出題内容と対策については、『通訳案内士:外国語試験の出題内容と対策』の記事も参考にしてください。

通訳案内士の仕事については、下記書籍を読んでおきましょう。

通訳ガイド試験への招待


もっと知りたい通訳ガイドの仕事―日本と海外をつなぐ民間外交官

【関連記事】
スペイン語学習が進んで来たら資格取得に挑戦してみましょう。資格取得の勉強方法については以下の記事を参考にしてください。
DELE対策
通訳案内士試験(スペイン語通訳ガイド)対策
スペイン語技能検定(スペイン語検定、西検)対策
スペイン語のオススメ教科書
スペイン語のオススメ電子辞書
スペイン語の辞書一覧
posted by オルテガ at 10:55| スペイン語の資格取得 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。